術理とイメージによる身体操作

すくすく通信通巻4号掲載 2013年3月発刊
第二期空手教室も3 月13 日で終了しました。その
間のご声援とご支援に心から感謝致します。子供達の心技体がたくましく成長する一端に関わらせていただき心より感謝申し上げます。
今年5 月末頃より第三期空手教室を開催する予定でおりますのでご期待下さい。
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さて話は変わりますが、丁度この通信を書いていますのはWBC(野球)で日本が負けた日の晩です。応援されていた方も多数いらっしゃったと思いますが三連覇がならずに大変残念でした。
世界一決定戦ということもあり、緊張していた選手も多く、なかなか本来の実力を発揮できておりませんでした。あらためて意識(心)コントロールの難しさ・大切さを感じた試合でした。

天才に学び達人を目指す

武道では人は皆、なにがしかの「天才」的な能力をもっているとみます。そして「天才」が存在する理由は、天が与えてくれた私が学ぶべき教科書と考えます。生まれつき才能が違うからといってあきらめては身も蓋もありません。むしろ良き見本として学ぶべきなのです。
かつて諸葛亮孔明が「学ぶことで才能は開花する」と言葉を残しました。したがって武道では、天才に学び(歴史上の人も含めて)、その共通原理を探り稽古で体得する事で達人を目指します。

術理とイメージによる身体操作

特に武術やスポーツにおいては身体操作が中心となりますが、そこで天才的な動きをする人の共通点は何でしょうか。
武術の世界ではよく「天才は言っている事とやっている事がちがう」といいますが、天才的な人にその技はどのようにしているのかと尋ねると、凡人にはわかりにくい感覚的な表現がかえってきます。 以前、女子サッカーの澤穂希(さわほまれ)選手が「自分は指導者にむいていない、感覚でやっているから」といっていました。実はここにおおきな解く鍵があります。
天才といわれる人たちは、理論をワープしていきなり感覚(イメージ)で行っているのです。いきなり感覚でできるのですからまさに天才です。しかし、何故できているのかがわかっていませんから、一度崩れると(スランプ)立て直しに時間がかかったり、人に教える事が苦手だったりもします。
この天才の動作を解析して原理を解明(術理)し、イメージ化できれば、天才的動作に加えてスランプにも強く、指導力も発揮できる達人への道が開けます。

イメージ力を鍛える

イメージ力が優れていることが天才の条件でした。なぜなら身体に対して部分的・直接的な命令ではたいした動作はできず、イメージで命令をすると効率の良い動作ができるからです。
例えば片足立ちをしてみます。頭・胸・腰・足の位置はまっすぐで、重心が傾かないようにと直接的命令をすると、バランスが崩れやすく、無理にもたせようとすれば筋肉が即座に疲労します。
しかし、頭の先から足裏まで貫く一本の細い棒(軸)をイメージできると簡単にバランスできます。またその軸イメージを上は天井を貫き、下は地球の中心まで伸びていると感覚できれば、ものすごく安定します。
したがって、目的の身体動作に対してどういうイメージが適切かを学び、そのイメージをより具体的に五感で描くことができる能力を稽古することで、自分自身の潜在能力を引き出し、最高のパフォーマンスが発揮できるようになるのです。
次号では、何故イメージ力で効率のよい動作ができるのか、その理由(術理)を解説したいと思います。

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