「私の子どもは世界一」といえることが親の本来の姿

評価による価値づけ習慣

現代の資本主義社会の中では「評価」による価値づけが当たり前になっています。
当たり前なので、私が何を言っているのか分かりにくいかもしれません。

特に資本主義社会ですから、「金銭を稼げる」「有名になれる」などの能力や「金銭を稼いだ」「有名になった」などの結果の評価や「常識にかなっている」などの固定観念による評価が当然のように蔓延しています。

アニメや小説のなかでは、そうではない主人公がいてかっこいいのですが、現実になると出世欲や金銭欲の強い人が評価されてしまいます。
あれだけ「夢を追いかける」ことが大切とTVなどではいいますが、自分の子供には堅実に生活向上ができないことはやめなさいと、夢を否定しがちです。
もちろん一部の成功者が「諦めなければ必ずできる」という安易な考え方が正しいわけではありません。

実際、家庭では「親のいうことを聞く」「手がかからない」「お手伝いをする」、学校では「学習or運動の成績がいい」「先生の評価が高い」などが子供の評価の対象になります。
でもこのことが、まだ未熟な、別な言い方をすれば「可能性の塊」の子供の人としての評価でしょうか?

道場でも親御さんが「うちの子はだめで・・・」という言葉をよく耳にします。
もちろん謙遜もあるとは思いますが、子供の前で言ってはいけません。
そう言いつつ「うちの子に自信をつけてほしい」と願われます。

子どもの自信を失わせているのは、この「評価」にあることを知ってほしいと思います。
人間の尊厳をこの時代の限られた価値のなかで評価しているだけでよいのでしょうか?

自信は愛情から育まれる

自信は評価から生まれるのではなく「愛情」から育まれます。
他人や社会の評価はどうあろうと愛情の前には最高なのです。

これは決して「甘やかす」「厳しくする」などの方法論の事ではありません。
愛がなければ「甘やかしすぎる」「厳しすぎる」と必ず過剰になります。

子どもが描いた絵はだれが何と言おうが親にはモナ・リザ以上の感動です。
子どもがどんなわき役をしようが、大根役者だろうが、親のカメラは子供をメインに映します。
そう誰が何と言おうが親にとって「子供は世界一・宇宙一」なのです。

子どもが描いた絵

親は子供を突き放す接し方をしてはいけません。
ゆるがない愛情による子供の心の安心が「子供の自信」なのです。

社会は評価にあふれています。
家庭の中にまで評価が必要ですか?
夫の社会的評価で妻の愛情が変化しますか?
妻の社会的評価で夫の愛情が変化しますか?
そんな家庭にいたいですか?

子どもはもっとそうです。
子どもの社会的評価や常識的評価で親の態度が変わっていいのでしょうか?
何があっても「わが子はNo.1」と本人にも伝えましょう?

道場での子供への接し方

親御さんの愛情に支えられていれば、道場では厳しく、突き放すこともいとわぬ稽古ができます。
教育は親と師の共同作業です。
親のゆるぎない安心と師の厳しさで子供は育ちます。

親御さんの愛情が不安定な場合は、道場がまず「安心」を提供します。
杉原道場に破門はありません。
一度、師と弟子の関係を結んだ以上は「弟子は世界一」との思いを崩しません。

中にはかなり厳しい子供が入門してくることもあります。
その子供ゆえに稽古が進まないこともあります。
しかし杉原道場はその子供を切りません。
大げさに言えばその子供のために道場がつぶれることも覚悟の上です。
現在までだれ一人道場で稽古をしていて駄目になった子はいません。

学校から、いろんな意味ではじかれる子供もいます。
でも親御さんだけは信じてください「子供は世界一」であると。
実際何人もの子供が、幼稚園や学校を含む社会から失格の烙印を押されたケースもありましたが、道場の考えは変わりません。
「子供は世界一」であると。

 

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