今回は、かの剣豪宮本武蔵の言葉の中から、私自身が大切にしている言葉を抜粋してみます。
杉原道場では「心の在りよう」を重視しますので、このような達人の言葉も教えています。
水を本(もと)として、心を水になす也。
水は方圓のうつわものに随(したが)ひ、
一てきとなり、さうかい(=蒼海)となる。
現代語:水は注ぐ器によってその形を変える。
一滴の水も集まれば川や大海となる。
心を静かに揺らぐ水となす。
千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。
構えあって構えなし。
初めの少しのゆがみが、あとには大きくゆがむものである。
体の大きい者も小さい者も、心をまっすぐにして、自分自身の条件にとらわれないようにすることが大切である。
役に立たぬ事を、せざる事。
心、常に、道を離れず。
何れの道にも、別れを悲しまず。
我、事において後悔せず
身を捨てても名利は捨てず。
観見二つのこと、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見ること、それが兵法の要である。
打ち込む態勢をつくるのが先で、剣はそれに従うものだ。
平常の身体のこなし方を戦いのときの身のこなし方とし、戦いのときの身のこなし方を平常と同じ身のこなし方とすること。
人のまねをせずに、その身に応じ、武器は自分の使いやすいものでなければならぬ。
一、千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす
一、われ事において後悔せず
一、構えあって構えなし(有構無構)
一、我、神仏を尊びて、神仏を頼らず
一、善悪につき他を妬まず
一、神仏を尊み神仏を頼まず
一、空を道とし、道を空とみる
一、万里一空